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3つの老い
「2つの老い」という言葉はよく聞くことと思います。
住民の老いと建物の老いのことです。マンションが普及するようになってから40年以上になり、住民も建物も老いてきてしまっているという問題です。
なかなか対処の難しい問題で、いろいろと取り上げられることですが、実はもう一つの老いがあります。
ペットのことです。ペットも寿命が延びてきています。よく高齢者が高齢の犬の散歩などしているところを見かけます。
ほほえましい光景ではありますが、もし飼い主に何かあった時には、ペットはどうなるのか、またペットが介護を必要となった時に高齢の飼い主ができるのかなど考えると、2つの老いと同じように深刻な問題だと感じます。
とくに独居の高齢者の方、身寄りのない方の場合には深刻度が増します。
シニアのペットは次の飼い主を探すのは難しいでしょう。
シニア用の動物介護施設もありますが、まだまだ認知度も低く、数も足りていません。
我が家にも、犬・猫がいますので、私ができるうちは私がやろうと動物介護士の資格を取りました。動物介護ホーム施設責任者資格も取りました。
シニア動物の老人ホームのようなものですが、いつか3つ目の老いのお役にたてたらいいなと思います。
滞納問題について
どこのマンションでも起こってしまう滞納問題。どう対応していますか。管理会社にまかせっきりで電話や文書で催促して済ませていませんか。
よくあるパターンが「払え、払え」と攻め立てるだけの催促。理事会で報告を受けた役員の方々は、滞納者をまるで犯罪者扱い。
確かに滞納は組合にとって罪なことと言えるかもしれません。しかし、ほとんどが滞納したくて滞納しているわけではないでしょう。
今は他人事でも、ひょんなことで自分が滞納者になってしまうかもしれません。払いたくても払えない。厳しい督促状が来る。電話に出るのも怖い。
そんな気持ちを考えてみませんか。誰かがお話を伺って、どうしたらいいのか相談に乗ってあげることから解決の糸口を見つけていくべきではないでしょうか。
これは非常にデリケートなことですし、プライバシーに関することですので、やはり専門家にお願いすべきでしょう。
同じマンションに住むのですから、これからも気持ちよく一緒に住んでいけるようにとの目的で滞納解消の相談に乗ることが組合の仕事と思います。
ただ、組合運営に支障が出るような長期、多額の滞納になるようでしたら、残念ですが最後の手段になります。そうなる前に、滞納の芽は摘んでおきましょう。
初めての報酬
マンション管理士になりたての、まだまだペーパー管理士だったころ、知り合いから相談を受けた。
難しい事例だった。弁護士のほうがいいのではと思いながら、自分の一言一言をもう一度頭の中で繰り返す。
何回かアドバイスして、そろそろ弁護士に相談を勧めようかと思っていたら、相談者がニコニコしてやってきた。
思ったように要求が通ったの報告で、「はい」と1本の日本酒が差し出された。
マンション管理士としての初めての報酬であった。
住民になりきって
私がマンション管理士になろうと思ったのは、自身のマンションでいろいろな問題があったのがきっかけ。
一つが解決してもまた一つ。大きな夢をもってやっと手に入れた我が家だったのに。
何があってもしらんふりをしていれば楽だったかもしれない。自分がやらなくても誰かがやるだろうと。
結局はそれでは済まされなかったのですね。とうとう立ち上がってしまいました。
マンション管理士として相談を受けていると、自身のマンションの問題とオーバーラップ。
どこに助けを求めていいのかわからず怒り、困惑していたころがよみがえる。
相談を受けながら、時々第三者であることを忘れてしまうことがある。ちょっと反省。冷静に対応しなければ。
すっかり相談者のマンションの住民になりきってしまった。
管理会社とマンション管理士
管理会社とマンション管理士の関係はどうなのだろうかと思いませんか。
マンション管理士と管理会社は仲が悪いなんてイメージをお持ちでは。
そんなことはありません。マンション管理士は、むしろ管理会社の力をいかに引き出すかが腕の見せ所。
皆さんが何もわからず、管理会社のするがままにお任せしていたら、それはもったいないこと。
管理会社はいろいろなノウハウを持っているのですから、それを利用しないことはない。でも、どうすればいいのか。
そんな時に、マンション管理士が組合の側に立っていろいろ提案し、管理会社に動いていただくのです。
管理会社とマンション管理士は敵対するのではなく、役割分担をして、一緒に組合の力になるものだと思っています。
保険の見直し
意外と忘れがちなのは保険の見直し。
今入っている保険の内容を保険会社に説明してもらったことはありますか。
自身のマンションでも、保険料が大幅値上げになると聞いて、あわてて見直しをかけました。
いままで理解もせずに入っていた保険ですが、内容の説明を受け「こんな無駄にかけていたのか」と驚きでした。
結果、大幅値上げどころか、値下げでかけなおすことができました。
保険料は支出の中でも結構大きなものです。一度見直しをかけてみたらいかがですか。
組合との相性
どんなご依頼でもお受けしたいところ。しかし残念ながら「相性」には勝てません。
お仕事なのに、そんな人間臭いこと言って…と言われそうですが。
「相性」の問題は確かにあるのです。
私が組合を血の通ったものと感じ、私も血の通った人間だからかもしれません。むりにお受けしてもお互いに不満を感じるようになるものと思います。
その前にお断りすることも、組合のためではないでしょうか。
お見合いのようなことでしょうか。
それを通って結婚したら、とことんやりますよぉ!
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